便器のつまりを取ります
大量のトイレットペーパーを使ったときや、異物を落としたことに気付かず流してしまったとき、便器がつまってしまうことがあります。つまったものによっては専門の工事店さんでないと直せませんが、「ラバーカップ」という道具さえあれば直せる場合もあります。万一に備え、ご家庭で常備されることをおすすめします。
円滑な作業のために必要な工具を用意しましょう。
📖知る・学ぶ
ラバーカップには用途により種類があります。
透明のビニールシートを用意します
ラバーカップでつまりを取ります
バケツで水を流してみます
それでも流れが悪い場合は
①周囲に汚水が飛び散らないよう、透明のビニールシートの真ん中に穴をあけ、ラバーカップの柄を通しておきます。
①便器の排水口にラバーカップを密着させ、静かに押し付け、勢いよく引きます。排水が引き込まれるまでこれを繰り返します。
便器がつまった場合、市販のつまり除去用の器具(商品名:ラバーカップ洋式など)でつまりを除去する。
便器の上面近くまで水位がある状態でラバーカップ洋式を押し込むと、タンクの排水弁が開き、汚水があふれることがありますので、灯油ポンプなどを使い、水位が便器の上面より10cm以上低くなってからご使用ください。
ラバーカップ洋式はゆっくりと押し込んで便器に密着させ、一気に引き上げてください。トイレットペーパー以外の物が詰まった場合、配管が詰まる可能性がありますので、詰まりを押し流すのではなく、引き出してください。ラバーカップ洋式を使用してつまりを解消できない場合は、専門業者へ依頼してください。
※注意※
つまった状態で水を流さない
水を流すと汚水があふれて、家財などをぬらす財産損害発生のおそれがあります。
つまりが取れたようなら、バケツで水を流し、スムーズに流れるかどうか確認します。このとき、いきなりタンクの水を流すと、つまりが取れていなかった場合に、便器から水があふれてしまいますので注意しましょう。
以上の作業を行っても流れが悪い、その後もつまる場合は、以下の内容が考えられます。
・便器及び排水管に水に溶けない異物が残っている(歯ブラシやボールペンなど)。
・排水管内でスムーズに流れない状態に変化している。(排水管は長年のご使用で段差が生じたり、勾配が変化する事があります。)
このような場合はラバーカップでは解消できません。水道工事店など専門の業者様での点検をご検討ください。